小・中・高校でなぜキャリア教育が必要なのだろうか?
夢がもてない世の中
将来の目標・夢を持つことができない子どもたちが増えています。それは、IT化をはじめ、急速な社会環境の変化の中で、昔は生産から消費まで地域社会で完結していた産業が、複雑化・国際化・ハイテク化し、子どもたちの目から見えにくくなってきていることも、ひとつの原因になっているのではないでしょうか。このまま、将来を描くことのできない子どもたちがどんどん増えている現実を変えていかなければ日本の将来は描けない、といっても過言ではないでしょう。
自立心・チャレンジ意欲が低い若者
若者の離職率が高くなる原因のひとつに、社会で通用し求められる力が身についていないことが考えられます。今、経営者の悩みは「人材」です。指示待ち族が多く、プライドが高い割にコミュニケーション力が低下し、一つの仕事を自分で考えながらやり遂げる、という体験の少ない若者が増えてきている、と感じる経営者が多く、社会全体の共通した悩みとなっているようです。少子化の中、右肩上がりの成長は終焉し、循環型の成熟社会へと移行する今、前例にない新しいチャレンジに向かっていく意欲のある人材が求められています。